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承ジョセ即興SS

2013/04/10

きつい日の光が覚醒を促すのに、わしはしばらく抵抗していた。
この攻撃はかなりしつこい。
それに対する妙な反抗心の芽生えも確かにあるが。
しかしそれ以前に。
今どうしても目を覚ましたくない状況なんじゃ!

だが、全く好転しない状況に痺れを切らし、目を慣らす意味も込めて、そーっと薄目を開けてみれば。

「よお。」

窓際の一人掛けソファに、自然と優雅に座る孫と、しっかりバッチリ目が合ってしまった。
聡い!聡すぎるぞ、お前は本当に!

「よお、じゃないわい!」

こうなっては仕方ないと、慌てて、床に落ちていたYシャツを、即座に取り上げる。

「今更そんなもんいるのか。昨日は散々…」

「ぎゃー!うるさいうるさい!何も聞こえん!」

腕を通すよりも前に投げかけられた言葉に、思わずシャツを握りしめてしまう。
ああ、これ形状記憶じゃないんじゃけど…
手早く羽織ながら、そんなどうでもいい事にすら、涙がこみ上げてくる。
いかん。今すごく涙腺が弱くなっておる。

ぽんっ。

その時、頭の上に感じる、何だか懐かしい感触。
顔を上げる間もなく、そのまま少し寝癖のついた髪を、整えたいんだか、乱したいんだか解らない動きで、
髪を撫でられる。

「…何しとるんじゃ。」

「いや…何となくな。」

「お前な…」

だが、そうは言いつつも、それを払ったりはしない。いや、できない。
伝わってくる温もりは、遥かに優しくて。
認めたくはないが、心地よくて。
さっきまで、ごちゃごちゃになっていた自分の感情が、するんと紐解かれるような錯覚さえ覚えてしまうのを。



きっと遠い昔から呼び起された、”幼い自分”のせいにする事にした。







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診断メーカーのお題「ワイシャツ一枚で優しく髪を撫でられているジョセフを妄想してみよう。 」
に滾りすぎた結果がこれ。
勢いって怖い。期間限定掲載な香りがとってもします。
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